Visual Basicを使ったシリアル通信プログラム開発準備


パソコン−PIC間の通信プログラムを作ってみよう!

<項目>はじめに
これまでPIC側については、「シリアル通信」のページで、シリアル通信テストのプログラムをご紹介してきました。パソコン側では、chuchuさん作の「Acknowrich」 シリアル通信解析のフリーソフトを使わせていただきました。このソフトは、RS232Cを介したシリアル通信の解析用に便利です。まず、プログラム開発に取りかかる前に、シリアル通信周りの回路が正常に動作していることを確認しておいてください。さて、ここでは読者の皆さんが、Visual Basicを使ったシリアル通信プログラムを自由に開発できるように、情報を提供していこうと考えています。もちろん、Visual Basic の開発環境がない読者にもご利用いただけるように、ここで開発されたソフトはフリーソフトとして公開する予定です。プログラムの使用(再利用、修正等)に一切の制限はありません。ただし、ソフトの著作権を放棄したわけではなく、金銭目的に使用することは禁止します。なお、掲載したソフトを使ったことにより損害を生じても、一切責任を負いません。もしソフトがうまく動作しないことがありましたら、ご面倒でもご連絡ください。全てのバグに対応する約束はしませんが、なるべく対応します。


<項目>Visual Basicのバージョンとエディションについて
Visual Basicのバージョンは、6.0(2001年.1月現在)が発売されておりますが、私はまだVisual Basic 5.0を使っています。Visual Basicのバージョン5.0から6.0への移行では、Windows98との相性や、データベースでの機能アップがされておりますが、その他の機能はマイナーなバージョンアップ程度ですので、5.0でも6.0でも大きな違いはないと考えています。バージョン4.0では、APIビュアー用のテキストにかなりのバグがあるらしいので、バージョン5.0以降を用いてWindowsプログラミングをしていきます。
Visual Basicには、「ラーニングエディション」、「プロフェッショナルエディション」、「エンタープライズエディション」の3種類があります。お勧めは、「プロフェッショナルエディション」です。「ラーニングエディション」は、Visual Basicの学習や体験用なので、実際の開発に必要なライセンスやカスタムコントロール(プログラムを構成する部品)や、ツールがそろっていません。「エンタープライズエディション」は、「プロフェッショナルエディション」を全て含んでいますが、値段が高いです。「エンタープライズエディション」は、大規模なプログラム開発ができるようにいろいろなツールがそろっていますが、ここではその必要性はないでしょう。


<項目>シリアルポートの制御方法
Visual Basicで、シリアルポートを制御する場合、次の2つの方法が一般的に知られています。
(1)通信制御用APIを使う
Visual BasicからWindowsのOSに含まれているAPI(Application Program Interface)関数を呼び出して制御します。初めてVisual Basicを活用する読者にとっては、少し難しいと感じるかもしれませんが、逆に考えれば、API関数に慣れてしまえばVisual BasicでほとんどのWindowsプログラミングが可能になります。
(2)通信制御用ActiveXを使う
Visual Basic4.0以降から標準で組み込まれた機能で、OCXコントロールの形式で提供されているため、フォームに貼り付けるだけでシリアル通信機能が使えるようになります。非常に簡単にシリアル通信のプログラミングが出来るため、初心者向きです。

それでは、次に(1)通信制御用APIを使う方法から解説していきたいと思います。


<項目>Visual Basicプログラムの掲載について
Visual Basicのプログラムリストは、豊富な予約語やフォームの定義などが組み込まれています。そのため、単にプログラムリストを掲載しただけでは、初心者にとってプログラミングの意図がなかなかつかみにくいと感じます。したがって、できるだけ注釈はこまめに記載していくように心がけ、またVisualなフォームなどについては、画像を多少なりとも添付して解説していきたいと思います。
Visual Basicのコードは、大文字と小文字の混在が可能です。Visual Basicの予約語は、一般的に大文字ですので、変数の先頭は全て小文字とするようにしました。
また、コントロール名の先頭(プリフィックス)には、コントロールの種類がわかるような文字列を記述するようにします。Microsoft社では、フォームやコントロールに名付けの規約を示しています。これは、マニュアルにあるとおり、頭三文字を小文字で特徴づけています(表1参照)。たとえば、コマンドボタンの場合には、「cmd」、テキストボックスであれば、「txt」をコントロール名の先頭に記述します。また、コントロールがどんな目的のために使われるのか、わかるような名前を付けます。このとき、1文字目大文字にします。たとえば、プログラムの終了動作を行うコマンドボタンの名前は、「cmdQuit」のようにします。これで、かなりリストが読みやすくなると思います。ただし、イベントプロシージャに付随する引数など、規定値があるものについては、そのまま表記します。

表1.コントロール名について
プリフィックスの付け方
コントロール プリフィックス
ラベル lbl
テキストボックス txt
コマンドボタン cmd
チェックボックス chk
オプションボタン opt
リストボックス lst
コンボボックス cbo
ピクチャボックス pic
データコントロール dat
コモンダイアログ dlg
フレキシブルグリッド msg




<戻る> <次ページへ>
<TOPページへ>





テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル